第三者配信(3PAS)

Third-Party Ad Serving

第三者のシステムを介して広告を配信する手法。第三者配信アドサーバを利用することで、配信管理、予算調整、効果測定などを一元管理できる。「サード・パーティー・アド・サービング」、「スリーパス」、「サードパス」等と呼ばれる。

  1. 第三者配信(3PAS)とは
  2. 主要な第三者配信(3PAS)サービス
  3. 第三者配信(3PAS)のメリット・デメリット

第三者配信(3PAS)とは

広告主・メディア二者間のやり取りではなく、第三者のシステムを介して広告を配信する手法です。DSP(広告配信最適化のプラットフォーム)、アドエクスチェンジ(広告枠を融通し合う仕組み)、アドネットワーク(広告枠をまとめたネットワーク)などに直接広告を配信せずに第三者配信アドサーバを利用することで、配信管理、予算調整、効果測定などを一元管理することができます。広義ではメディア事業者のアドサーバ以外からメディアの広告枠に配信することを意味しDSPやアドネットワークなども含み、狭義では第三者配信ベンダー(販売側)が提供する広告配信の横断的なプラットフォームを指します。3PAS自体は広告枠の買い付けや配信の最適化は行いませんが、横断的なプラットフォームとしてSEO、検索連動型広告、ディスプレイ広告、連携が可能な純広告の一括管理を通して"横断することでの価値"を提供しています。

主要な第三者配信(3PAS)サービス

「Google マーケティング プラットフォーム」

広告と分析の統合型プラットフォームです。マーケティングの効果を最大化するためのさまざまな無料ツール(サイトやアプリの分析ツール、直感的に使えるテストツールなど)をご利用いただけます。広告と分析の包括的なソリューションで、ユーザーとのつながりを深めてマーケティングの成果を改善できます。

「digitalice」

広告主または広告代理店はどのバナーがどのくらい配信され進捗しているか(インプレッション数)、クリックスルーレートはどのくらい出ているのか、コンバージョン数はいくつか、バナーを閲覧した後に検索エンジン経由で広告主サイトに誘導された数はいくつか、といったバナー広告にまつわる効果指標をリアルタイムに、ひとつの画面で横断して管理することが可能となります。デジタリスは第三者配信が不可能な媒体においても、クリックのみの計測にも対応し、リスティング・メール広告・アフィリエイト・テキスト広告なども計測可能となります。これにより、WEBマーケティングにおける完全なアトリビューション分析が実施可能です。

「Sizmek MDX」

デジタル広告の管理プラットフォームを提供しており、様々なツールと接続を可能にしたオープンな設計で、広告枠コンテンツのターゲティングやオムニチャネルのデジタル広告配信を実現します。全世界42,000以上の広告主、広告代理店、媒体社、トレーディングデスクといった企業が、Sizmekのソリューション、またデジタル広告エコシステムで様々なパートナーとのシームレスなワークフローを実現するために最もカスタマイズ可能で柔軟な第三者プラットフォームの統合技術を活用しています。広告クリエイティブにプログラマティックの効率を組み合わせた柔軟なソリューション、テクノロジー、データ、戦略アドバイスのすべてをまとめて提供しています。本社を置く米国をはじめ、北米、EMEA、中南米、アジア太平洋地域で70以上の国にオフィスを持ち、受賞歴のあるサービスを展開しています。

「AD EBiS」

導入実績1万件を超える、広告効果などの計測を中⼼としたマーケティング効果測定プラットフォームです。 長年提供してきた、「広告効果測定システム」を基盤に、インプレッションや自然検索、サイト内の経路に至るまでをユーザー単位で計測し、一気通貫で可視化する事が可能です

「FLEX ONE」

20年におよぶDACの広告商品開発ノウハウと、10年以上に渡る媒体社向け広告配信ソリューション提供ノウハウを駆使し、市場の変化と媒体社様のニーズに合わせてリッチ広告や動画広告にも対応した統合型のオールインワン・トータル広告配信ソリューションです。

第三者配信(3PAS)のメリット・デメリット

メリット
横断的な配信管理

配信期間、広告効果などの要因でクリエイティブを停止、変更したい場合にも、媒体ごとに対応する必要がなく、3PAS管理画面よりキャンペーン作成、メディア登録、クリエイティブ登録、配信タグ発行など一括でクリエイティブの変更が行えます。

横断的な広告配信

フリークエンシー、行動履歴に基づきシーケンス配信やクリエイティブの自動生成・配信、レコメンドバナーの活用が行えます。また3PASアドサーバを経由することで媒体それぞれのレギュレーション(規則、規制)を超えた動画広告やインタラクティブ広告の出稿が可能になります。

横断的な効果分析

間接効果を含めたインターネット利用者の行動をメディアを跨いで分析することができます。ビュースルーサーチ(広告表示をきっかけとした検索行動)、ビュースルーコンバージョン(広告表示をきっかけとしたコンバージョン)などを踏まえたアトリビューション分析をメディアや配信システムに捉われずに行えるため、適切な予算配分や貢献度合いの高いメディアの分析に活用できます。

デメリット

配信の一元管理、統合的な分析が可能になる一方で、配信や分析における業務の煩雑化、業務工数の増加が上げられます。そのため、導入にあたっては単純にツールの導入という視点ではなく運用体制、マネージメントルール等、多面的な評価による導入基準を設けることが必要となります。

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